赤ちゃんが胃腸炎で嘔吐した場合、正しい処理を行うことが大切です。嘔吐物にはウイルスや細菌が含まれていることが多く、家族や兄弟に感染が広がるリスクがあります。特に、ノロウイルスなどのウイルスは感染力が強いため、正しい対応が重要です。

嘔吐物の処理方法

赤ちゃんが嘔吐した場合、すぐに対応することが大切です。以下のステップに従い、迅速かつ安全に処理を行いましょう。

・手袋を着用する: 嘔吐物には病原体が含まれている可能性が高いため、使い捨ての手袋を着用します。手袋がない場合は、ビニール袋などで代用しましょう。

・ティッシュやペーパータオルで拭き取る: 嘔吐物をしっかりと拭き取り、使用したペーパーやティッシュはすぐに密封できるビニール袋に捨てます。

・ビニール袋に密封する: 嘔吐物を含む汚染された物は、ビニール袋に入れてしっかり密封し、外に出して廃棄します。

床や家具の掃除方法

嘔吐をしたところと飛び散った周辺も丁寧に処理する必要があります。特に、家の中で感染が広がらないように注意が必要です。

・次亜塩素酸ナトリウムを使用する: 市販の漂白剤などに含まれる次亜塩素酸ナトリウム（濃度0.1〜0.5%）を水で薄め、嘔吐物があった場所にしっかりとかけて。10分ほど放置した後、清潔な布で拭き取ります。

・手洗いを徹底する: 処理後は、石鹸と流水で30秒以上しっかり手を洗い、ウイルスが手に残らないようにします。

家族や兄弟への感染を防ぐための注意点

赤ちゃんの胃腸炎による嘔吐は、家族や兄弟に感染するリスクが高いため、以下の注意点を守ることが重要です。

・使い捨てマスクの着用: 嘔吐物を処理する際や、赤ちゃんと密接に接する際は、マスクを着用して飛沫感染を防ぎます。

・部屋の換気: ウイルスは空気中にも存在する可能性があるため、こまめに換気をし、お部屋の空気を清潔に保ちましょう。

・タオルや食器を分ける: 赤ちゃんが使ったタオルや食器は、他の家族と共用せず、別に管理して洗います。

・手洗いの徹底: 家族全員、特に兄弟はウイルスが手や体に付着しないように手洗いを徹底しましょう。

まとめ

赤ちゃんが胃腸炎で嘔吐した場合、迅速な嘔吐物の処理が家族への感染を防ぐ鍵となります。手袋やマスクの着用、次亜塩素酸ナトリウムを用いた後処理を徹底し、家の中を清潔に保つことが重要です。また、手洗いや換気をこまめに行い、兄弟や家族が感染しないように配慮しましょう。

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参考文献：

・「ノロウイルス食中毒予防対策リーフレット」（厚生労働省）https://www.mhlw.go.jp/content/000838754.pdf

・「ロタウイルスに関するQ＆A」（厚生労働省）https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/Rotavirus/index.html