赤ちゃんの免疫力
ChuChuから赤ちゃんのいるご家族に向けて、医師であり、母である産婦人科医の池田先生からのお話をお届けします。 <監修医…
ChuChuから赤ちゃんのいるご家族に向けて、医師であり、母である産婦人科医の池田先生からのお話をお届けします。
<監修医師>
池田 裕美枝(いけだ ゆみえ)
産婦人科専門医 認定内科医 女性ヘルスケア専門医
京都大学大学院医学研究科健康情報学の博士課程に在籍中。2児の母。
京都大学リプロダクティブ・ヘルス&ライトライトユニット代表、NPO)女性医療ネットワーク副理事長
神戸市立医療センター中央市民病院女性外来、京都大学医学部附属病院女性ヘルスケア外来、二宮レディースクリニック婦人科外来などを担当しています。
はじめての出産を経験したばかりのお母さんの大半は
「こんなに大変って、きいてない〜!」という心境ではないでしょうか。
今回は、産後のママの体調変化(の一部)についてお伝えします。
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産後のママの「手のしびれ」。多いのが、人差し指と中指を中心にしびれる、「手根管症候群」です。ひどくなると痛みや脱力もでてきます。赤ちゃんを抱っこしないといけないので、不安感をもつ方は多いです。
有用な診断方法の一つがファーレンテスト。
胸の前で、左右の手の甲をあわせて手首を直角に曲げてみてください。1分待って、しびれてきたり、しびれが強くなったりする場合は、手根管症候群が疑われます。
基本的な治療は安静。チュチュの「マムリストケアバンド」は、育児で生じる手の痛みをやわらげるために開発された製品ですが、手根管症候群による手のしびれにも有効だと思います。それでも辛いときには、整形外科でシーネ固定や小手術、といった治療法も相談できますので、いちど受診してみましょう。
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産後、寝不足や体の疲れがあるなかで、抜け毛が多いことに気付いたときの気持ちの凹み、わかります。
産後は、ホルモンバランスの乱れから、抜け毛が多くなる時期ですが、実はこれは、妊娠中に毛が濃くなっていたことの代償なのです。
体毛や毛髪1本1本にはそれぞれに生え変わりサイクルがあり、その周期に従って成長して自然に抜けていきます。このサイクルには個人差があり、体の部位によっても異なりますが、毛髪の場合は「成長期」が4〜6年、「退行期」が数週間、「休止期」が数カ月間といわれ、休止期の間に毛が抜け落ち、次の毛の発毛準備が始まります。
「女性ホルモン」として知られるエストロゲンには「成長期」から「退行期」へ移るのを抑える働きがあるといわれています。妊娠すると胎盤からエストロゲンが大量に分泌されるため、「脱毛しにくい」状態=「本来抜けるはずの毛が抜けない」状態になり、人によっては毛髪にボリュームが出る、体が毛深くなると感じることがあります。
ところが出産するとエストロゲンの分泌量が急激に減少するため、毛髪の生え変わりのサイクルも元の状態に戻ります。そのため、妊娠中に抜けなかった古い髪が休止期に入り、一気に抜けることがあるのです。
産後、抜け毛が多いと感じても焦らずに、しっかりヘアケアをしつつ、ホルモンバランスが戻って毛髪サイクルも元通りになるのを待ちましょう。