育児研究室【医師監修】育児コラムおりものの変化 <妊娠中・産後>
産婦人科医

おりものの変化
<妊娠中・産後>

ChuChuから赤ちゃんのいるご家族に向けて、医師であり、母である産婦人科医の池田先生からのお話をお届けします。

<監修医師>
池田 裕美枝(いけだ ゆみえ)

産婦人科専門医 認定内科医 女性ヘルスケア専門医
京都大学大学院医学研究科健康情報学の博士課程に在籍中。2児の母。


京都大学リプロダクティブ・ヘルス&ライトライトユニット代表、NPO)女性医療ネットワーク副理事長
神戸市立医療センター中央市民病院女性外来、京都大学医学部附属病院女性ヘルスケア外来、二宮レディースクリニック婦人科外来などを担当しています。

    

今日はおりものについておつたえします。

おりものとは

「おりもの」は、子宮や子宮の入り口、腟の分泌物がまざったものをいいます。

健康な状態では、おりものは透明もしくは白っぽく、ちょっと酸っぱい匂いがします。月経周期によって粘りがかわり、排卵期の時期には量が増えて、粘り気が増えます。

    

妊娠中のおりもの

産後、お母さんの免疫機構は数週間でもとに戻ります。妊娠中はおりものが増えます。
妊娠後期になると更に増えることが多いです。白いおりものが増えているのは正常です。

おりものが増えると、つい、よく洗いたくなりますが、洗わないでください。妊娠中ビデは禁止です。お風呂でも、石鹸で洗わないで、お湯で流す形にしてください。指でこするのもやめましょう。どうしてもせっけんで洗いたいときには、外陰部専用のソープで、そっと泡で洗うようにしましょう。

理由は、善玉菌を大事にするためです。膣内はふだん、デーデルライン乳酸桿菌という善玉菌がたくさんいて、膣内を酸性にすることで雑菌の増殖を防いでいます。善玉菌が減ると、肛門周囲の雑菌が膣内に入って炎症をおこし、つぎのような膣炎をおこしやすくなります。

  

  • カンジダ膣炎
  • とても痒みが強くなります。膣の奥から痒くなることもあれば、おしもの外側がすごく痒くなることもあります。典型的には、おりものは白い酒粕みたいな、ぼろぼろした感じになりますが、そうならないこともあります。
  • 細菌性腟症
  • 膣内の善玉菌がへって、雑菌がふえるためになる状態です。おりものが黄色〜緑色になり、魚の腐ったような匂いがします。外陰部がかぶれてかゆくなることもあります。

  

かゆみがあったり、おりものに色や匂いがある場合は妊婦健診のときに先生に言うようにしましょう。

産後のおりもの

産後は、悪露といって、しばらく黒〜茶色のおりものが出ます。大きくなった子宮が普段の大きさまでもどってくるときに、胎盤に血液をおくっていた子宮内膜が剥がれてでてくるのです。茶色や黒は、古くなった血液の色です。1ヵ月くらいは少量の悪露がでることがあります。1ヵ月検診のときにまだ悪露がでているようだったら、先生に報告しましょう。

悪露は、始め多くてだんだん減っていくのが通常の経過です。減っていたのに急に量が増えた場合はかかりつけ産科医院に連絡しましょう。また、お腹が痛くなって、悪露のにおいが急にとても強くなった場合も、要注意です。戻りかけの子宮に感染がおこると、点滴の抗生剤で治療したほうが良いことがあります。

悪露がなくなったあと、授乳中は、おりものが少なくなります。じつは、授乳中は体の中のエストロゲンが少なくなっているからです。このため、膣の壁がうすくなり、膣の中の善玉菌も減ってしまいます。善玉菌が減るので、細菌性腟症なども起こしやすくなります。かゆみがあったり、においが気になる場合にはかかりつけの産婦人科にご相談ください。外陰部に違和感を感じる時は、洗うのではなく、オイルやクリームで保湿するといいでしょう。

授乳期間がおわると、おりものはだんだん普段どおりにもどってきます。

ワクチンを妊娠、出産、育児の時期は、からだが大きく変わるので、おりものの状態も変わりやすいです。気になることがあったらうやむやにしないで、いつでもかかりつけにご相談くださいね。

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